空手の一撃必殺の究極の奥義技が【追い突き】である理由?

空手の一撃必殺の究極の奥義技が【追い突き】である理由?

空手といえば一撃必殺だ。

研ぎ澄まされた洗練された空手の技を一発当てれば、どんな相手も倒してしまう事ができる。

 

中段突きや前蹴りなど数ある空手の技で

「奥義と呼ばれる技は何だろう?」

 

この質問に対して私なりの答えがある。

「空手の奥義は追い突きだ!」

 

追い突きを極めることで空手の本質を得ることが出来る。

追い突きとはどんな技?

追い突きとは、半身になって構えた状態から足と手を同時に動かして突く突き技だ。

左下段払いに構えた状態から、右足を前に踏み込み右手で突く。

 

追い突きは「順突き」と呼ばれることもある。

 

松濤館流や剛柔流などどの流派でも必ず移動基本練習の項目に追い突きは入っている基本的な技。
空手の四大流派とは?流派と特徴は?練習できる石川県の道場はどこ?

大人から子どもまで空手を習っている人にとっては、基本中の基本となる。

空手の究極奥義に必要な要件

奥義とは、武道で最重要とされる技術や教えのことであるが、
空手で奥義と呼ばれる技の要件は何があるだろうか?

 

「一撃で相手を倒す」

この目標のためには何が必要なのか?

技に体重を乗せることが出来る

一撃必殺の奥義には体重を乗せられる技であることが必須条件だ。

 

相手に強い衝撃を与えるための最も簡単な方法は体重を増やすこと。

体重が120キロの素人と50キロのプロの突きでは、技の威力に大きな違いはないはずだ。

 

【補足:物理の話】衝撃力と運動エネルギーの関係

運動エネルギーと空手

技の威力は物理的に考えると運動エネルギーだ。

運動エネルギー=1/2×質量×速さ×速さ

運動エネルギーは体重に比例し、速さの二乗に比例する。

 

体重が2倍になれば、運動エネルギーは2倍になる。
速さが2倍になれば、運動エネルギーは4倍になる。

 

ここで1つの疑問が出てくる。

運動エネルギーを大きくするためには、突きの速さを2倍にしたほうが良いのではないか?

それは理論的に正解だが、現実的には不正解

 

あなたがこれから空手を練習して、今よりも突きの速さを2倍にすることが果たして出来るか

絶対にできないはずだ。

突きのスピードが上がったとしても、せいぜい1.1倍が限界だ。
今よりも10%早く突くことが出来れば、かなり空手の才能がある。

突きのスピードが1.1倍になれば、運動エネルギーは1.2倍にしかならない
(計算式:1.1×1.1=1.21)

どんなに突きのスピードを早くしても、技の威力は1.2倍にしかならない。

 

一方、体重を乗せた技ができるようになればどうだろうか?

あなたの体重が70キロだとすると、突いた瞬間に拳にどれくらいの体重が乗っているのか?

拳の重さが1キロだとすると、まったくの素人で1キロ。
少し空手が出来る人で2キロ程度だ。

つまり素人と空手をかじった人では運動エネルギーに2倍の違いが出る。

もっと練習を積むことで、10キロの体重を拳に乗せることができれば
素人の10倍の運動エネルギーだ。

 

蹴りの威力が強いのは、足の重さが腕よりも重いからである。

一撃必殺の奥義には、体重を乗せられる技であることが必要である。

間合いを詰めることが出来る

間合いが一撃必殺では大切

奥義には相手の間合いを詰めることが出来る必須だ

間合いとは、相手との距離のことだ。

 

空手では、相手の間合いに入った状態から技を出すことはありえない。

技は常に相手の間合いの外から出す

 

一撃必殺が必要になるような究極な場面では特に間合いの取り合いが大切。

一気に間合いを詰めて、相手が避ける暇も与えずに攻撃を当てる。

 

例えば、回し蹴りのような回転系の技を考えてみる。

回し蹴りはとても強力な蹴り技なので、
フルコンタクト系の空手では回し蹴りを使ったノックアウトシーンをよく見る。

しかし、回し蹴りは奥義にはなりえない。

その理由は間合いを詰めることができないから。

回し蹴りの軌道は楕円軌道だ。

楕円軌道上に相手であるターゲットを置いて当てるため、
少しでも楕円軌道を外すことができれば回し蹴りを簡単に避けることが出来る。

漫画でよく
「フッ見切った」
と、よくあるシーンが現実でも実際にある。

上段回し蹴りが出来る空手の開脚ストレッチ方法

 

奥義となる技には、相手の間合いの外から一気に懐に入ることが出来る必要がある。

完成した追い突きの姿

移動基本練習の最も基本となる追い突きの完成形とはどんな姿なのか?

まずは中達也のこの動画を見てほしい。

 

いかがだろうか?

あなたが想像している追い突きとかなり違っているはずだ。

 

完成された追い突きは、

相手との間合いを一気に詰めることができて
一撃で倒すことができる。

組手で使われる追い突きとは?

今までの追い突きは、基本に近い技のやり方だ。

基本の動きのままではとてもじゃないが組手に使えない。

 

では、追い突きを組手用にアレンジするとどうなるのか?

組手で使われる追い突きは篠原浩人が解説しているこちらの動画を見てほしい。

一見するは、突いている手と足が逆になっているから「逆突き」のように見えるかもしれない。

 

よく見ると技を出す瞬間には、右足が動き出しているのがわかる。

これは紛れもなく追い突きだ

 

空手の組手をやっている人ならこの技をよく目にすることがあるはずだ。

 

この上段突きは、相手との遠い間合いからでも一気に間合いを詰めることが出来るし、
突きに体重を乗せることが出来る。

 

組手の選手がなんとなく使っているこの上段突きは実は、追い突きだったのである。

 

 

この上段突きは足の踏み込みが大切になる。

この技を使っている選手に聞くとわかるが、
技を出す瞬間には、足を大きく踏み込んで腰を相手にぶつけるように動いている

 

基本中の基本の追い突きは組手でも形を少し変えて、
組手の試合でも使われている。

ボクシングでも追い突きが使われている

空手以外でも追い突きは使われる。

例えばボクシングだ。

例えばこちらのボクサーがパンチングマシンでスコアを競い合っている動画を見てほしい。

これもよく見ると追い突きの要素がある。

突いている手と同じ側面の足が動いている。

技の出始めが後ろ足であることがよく分かるだろう。

 

空手と違ってボクシングはパンチの軌道が回っているが、原理は空手と同じだ。

まとめ

いかがだっただろうか?

空手に限らず武道を行っている人にとって
必殺技と呼ばれる奥義は気になるはず。

空手の技の中で奥義の可能性が高い技は「追い突き」である。

 

どんな技でも究極に昇華すれば必殺技になる可能性がある。

しかし最短で一撃必殺を得るためには「追い突き」を極めるのが近道だ。







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