寸止めルールの伝統空手の練習でミット打ちをする理由とは?

寸止めルールの伝統空手の練習でミット打ちをする理由とは?

伝統空手は寸止めルールなので、相手に接触することはない。

それなのに、伝統空手の空手道場では練習にミット打ちがあります。

 

バンッ!!

と、大きな音を立てて突きや蹴りで思いっきりミットに打ち込んでいます。

 

寸止めなのにミットに当てている矛盾??

 

寸止めルールの伝統空手の練習メニューにミット打ちをする理由とは一体何でしょうか?

 

伝統空手の【ミット打ち】ってどんな練習?

【ミット打ち】とはどんな練習でしょうか?

多くの空手道場で取り入れられているミット打ちの練習方法を解説します。

ミットを持つ役と、打つ役がいる

ミット打ち練習はミットを持つ役を用意します。

ミット持ちにミットを持ってもらい、そのミットに向かって技を出します。

 

ミットは突き技用や蹴り技用などたくさんの種類があります。

ミットに合わせて技を当てていきます。

複数のミットを使ってコンビネーションを練習する

ミット打ちでは複数のミットを使って連続技のコンビネーションも練習します。

例えば、突き技用のミットを左手と右手を持って刻み突き+逆突きのワンツーの練習を行ったりします。

ミット打ちができるようになると巻藁を突くことが出来る

「巻藁(マキワラ)」ってご存知ですか?

 

巻藁は藁を巻きつけている木の板のことです。

この藁の部分に突きや蹴りをすることで、
突きや蹴りのスピードや威力をアップさせる練習方法を巻藁練習と言います。

 

古典的な空手の練習方法ですが、
その効果は絶大です。

毎日100本の突きを続けるだけで、一週間で驚くほどの成果があります。

どんなミットを使うの?

突き技用ミット

手につけて使います。

突きが当たる瞬間に少し前に押し出すことで、
相手の突きに押し負けることがありません。

さらに、「バシッ!」っといういい音が出て気分も高まります。

前蹴り用ミット

両手につけて、十字に構えて使います。

前蹴りは突き刺さる様に力が加わるので、
腹筋を固めておく必要があります。

回し蹴り用ミット

回し蹴りは体の側面を狙って蹴るので、
相手に対して、半身にミットを持って構えます。

このミットは中段蹴り用なので、上段回し蹴りには使いません。

その他

寸止めなのにミット打ちはするのは何のため?

伝統空手ってフルコンタクト系の空手と違って当てないですよね?

関連記事:日本空手協会と全日本空手道連盟の組手の微妙なルールの違いを解説

 

それなのに拳や蹴りと直接当てるミット打ちの練習は何のためにするのでしょうか?

矛盾しているとは思いませんか?

 

実はミット打ちには空手で必要な技術を学ぶことが出来るのです!

技の極めを覚える

空手には「極め」があります。

極めとは、技が当たるほんの一瞬だけ力を入れる瞬間のことです。

この極めがあることで、技に力強さとスピードが生まれます。

 

 

ミット打ちをすることで、空手に必要不可欠な「極め」を体に染み込ませることができます。

ミットを打つと技の反作用で、自分の体に衝撃が返ってきます。

 

力を入れていない状態でミットを打てば、反作用に負けて強い力を出せません。

反作用に負けない為に瞬間的に力を入れることがミット打ちのポイントです。

これが空手の極めにつながってきます。

技の正確性をアップさせる

あなたは回し蹴りで相手の頭の上にあるリンゴを蹴ることができますか?

ウィリアムテルのようなことは、
空手の上級者にとっては当たり前にできることですが、
経験の浅い人にとっては至難の業。

 

空手の技を狙ったところに当てるのはとても難しい。

突きや蹴りを狙ったところに当てるは、実はとても難しいです。

 

もちろん手技も難しい。

踏み込みながら相手に突くという行為は、
「踏み込み」+「手を伸ばす」という2つの行為をするので、
目標までの距離を見失いやすいです。

そんな状況の中で、的確に相手に突きを当てることは意外とできない。

 

ミット打ちをすることで、狙ったところに自分の技を
正確に技を当てることが出来るようになります。

技の間合いを覚える

手技でも追い突きと逆突きは間合いが違います。

追い突きのほうが腰が自由に回せるので、逆突きよりも間合いは遠くなります。

同じように、前蹴りと回し蹴りでも間合いが違います。

前蹴りは前方向に技を出すので、相手が下がっても間合いを詰めることができます。

一方で、回し蹴りは回転系の技なので、途中で間合いを詰めることはできません。ミット打ちを行うことで、技によって微妙に違う間合いを体に染み込ませることが出来るようになります。

自分の技の間合いを知ることは、組手で勝つためには必要なことです。どんなに強くて早い技でも、相手が間合いの外にいれば意味がありません。

相手がこの位置にいれば技が届く!

そんな微妙な距離をミット打ちを練習することで把握することができます。

上級者になれば、足の親指一本分の距離の違いもはっきりと分かります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

当てないことをルールとする伝統派空手で行うミット打ちの練習の目的を解説してきました。

空手の練習ではミット打ちは必要不可欠であることがわかったと思います。

特に、町道場ではミット打ちを練習メニューに組み込んでいるところは少ないはず。時間がなかったり、ミットを用意することが手間だったりと様々な理由があるはずです。

しかし、ミット打ちをしている子供とミット打ちをしていない子供では空手の技に大きな違いが出てきます。空手を練習して強くなるためには、ミット打ちは避けては通れない練習方法です。

しっかりと練習して、技のキレを磨きましょう!







寸止めルールの伝統空手の練習でミット打ちをする理由とは?

シェアをお願いします

2 件のコメント

  • 初めまして、学童野球の指導者で、自身はテニスを趣味にしています。
    「極め」をテニスや野球に応用してみました。
    インパクトの瞬間にラケットやバットを止めるイメージ(実際には止まりませんが)でスイングしてみたところ、
    正確に力強く打球できることを実感できました。
    何よりも、力を入れるべきタイミングに集中することで、ビビったり、力んだりすることが無くなりました。
    空手ってスゴイ!

    「極め」の件、わたしのブログに引用させてください。

    • コメントありがとうござます。ぜひ引用して下さい。
      空手の極めって本当にスゴいですよ。脱力状態から一瞬で力を入れることでスピードと力強さの両方を備えることができます。
      これからもよろしくお願いします。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください