こんにちは。トーマです。
空手を始めたばかりの人は、空手の組手は怖いって感じますよね?
上級者の人たちはなんであんなことが出来るか不思議だと思っていませんか?
空手の組手選手も最初は空手初心者です。初めから組手ができたわけではありません。
空手界を牽引するかわいい空手家の植草歩選手も、イケメン空手家としてテレビ出演をしている飯作雄太郎選手もみんな最初は初心者です。
空手の組手は少しづつ練習して技を身に着けていくと、いつの間にか組手が出来るようになります。今回は空手初心者が組手をできるようになるための練習方法をご紹介します。
これから組手をバンバン練習して、カッコよく組手が出来るようになりたいと思う方はぜひ読んで下さいね。
空手の組手で初心者が絶対に身につけるべき2つの技
組手の試合を見ていると、いろいろな技が出ています。
目にも留まらぬ連続技や、相手の攻撃をうまく捌いたカウンター、華麗な回し蹴りや裏回し蹴り
多種多様な技が出ていますが、組手を組み立てる時の中心となる必須な技が2つあります。
試合の動画を見ていても、ポイントを決める技のほぼ8割以上が刻み突きと逆突き。
つまり、この2つの技を抜きにして空手の組手は考えられないのです。
なぜこの2つの技が中心になるのか、ご説明します。
前拳で上段を突く【刻み突き】
刻み突きは、構えた前拳で突きます。相手の上段目掛けて一直線に突く空手で最速の技。
間合いの外から、一気に間合いを詰めて技を出すので相手にとっては一瞬のスキが命取りです。
攻めでも受けでも頼りになる万能技の【逆突き】
逆突きは後ろの拳で体を反転させて突きます。
逆突きはバリエーションに富んだ技です。
- 植草歩選手が得意とする間合いの外から飛び込んでの中段逆突き
- 相手の技を捌いてから出すカウンターとしての逆突き
- 連続技として使う逆突き
組手の試合でもとっさに出て来る技は逆突きです。
一方で逆突きは相手に避けられやすいとう弱点もあります。
後ろの拳で技を出すので、拳の動線が前拳で出す刻み突きと比較して長くなります。
また、腰を大きく切るので技のモーションも大きくなります。
そうは言っても、逆突きは攻めでも受けでも使うことが出来る万能技なので、組手を練習するためには必須の技です。
組手の間違った練習方法と正しい練習方法
組手の技はどうやって練習するのでしょうか?
間違った組手の練習方法
組手技を練習する時にやってはいけない練習方法をご紹介します。間違った方法で練習を続けていても、組手はうまくなりません。
万が一、このような方法で練習をしていたら、すぐに辞めましょう。
NGその1:移動基本や約束組手の延長で組手の練習をする
移動基本や約束組手の延長での組手の練習は間違った練習方法です。
空手の組手経験の少ない先生の道場でやってしまいがちです。
- その場基本→移動基本→約束組手→自由一本組手→自由組手
このように考えているのではないでしょうか?
こちらの「空手で強くなるための約束組手の10個のおすすめメニュー」で紹介しているのは、大人のための組手の練習方法です。
しかし、空手の基本はどれだけやっても基本です。約束組手もその流派独特の動きを学ぶために作られた基本の応用です。
組手は組手の練習があります。
NGその2:相手をつけずに練習をする
相手をつけずに組手の練習をすることは間違いです。
組手に慣れていないから相手をつけて練習をするとケガをする!なんて理由で、相手をつけずに空気に向かって練習をしている様子を目にします。
相手をつけずに組手の練習をしていては、いつまでたっても組手レベルは上達しません。
それの理由は間合いです。
組手では間合いの取り合いが非常に大切です。チャンピオンレベルの組手の試合がまったく動かないのは、お互い間合いと取り合っているから。
間合いを取れないと、技を出すことができないのです。
相手をつけない練習に慣れてしまっては、「間合い」という考えそのものが抜け落ちてしまいます。
相手をつけない組手練習は間違っています。
NGその3:構えを変えて技を練習する
空手の組手には左手を前に出して構える左構えと、右手を前に出して構える右構えがあります。
右構えはサウスポーと呼ばれています。
組手の練習をする前に、自分はどちらの構えで組手をするのか決める必要があります。
一度構えを決めたら、その構えでひたすら練習して下さい。
刻み突きのときは左構え、逆突きの時は右構えなどと出す技に応じて構えを変えていては、簡単に相手に悟られてしまいます。
刻み突きも逆突きも同じ構えから技が出るように練習する必要があります。
組手が早く上達する正しい練習方法
初心者が空手の組手を練習する時には、どんな方法で練習するのが良いのでしょうか?最短で組手の基本技を身につけることが出来る練習方法をご紹介します。
正しいフォームと足運びを身につける
組手の技で大切なのは技のフォームと足運びです。正しいフォームを身につけることで、最速で技を出せるようになります。
刻み突きのフォームを説明します。
構えた状態から前拳を真っ直ぐに相手の上段に向かって伸ばします。前足は、膝を抜くようにして踏み込みます。
この時、前拳を引いたり下げたりして動かさないように注意して下さい。
拳以外の部分が少しでも動くと相手に悟られてしまいます。
踏み込みと突きのキメが同時になるように技を出します。技のキメた後は、体を反転させながら引き手を取ることです。
もっと詳しく刻み突きについて知りたい方はコチラの記事を参考にして下さい。
→空手で刻み突きの間合いをさらに10センチ伸ばす刻み突きの具体的な突き方
次に逆突きのフォームを説明します。
リラックスして構えた状態から、大きく前足を踏み込みます。踏み込んだ瞬間に腰を切って、逆突きを行います。
この時の注意点は、腰を回すのではなく腰を切ること。腰を回してしまうと突きも回ってしまいます。
空手では最短距離で突きを出すことが大切なので、ボクシングのようなフックの軌道のような突きはありません。
もっと詳しく刻み突きについて知りたい方はコチラの記事を参考にして下さい。
→空手の逆突きの間合いを10センチ伸ばすコツと具体的な練習方法
号令に合わせて技を出す
正しいフォームについて理解できたと思います。次はそれを体に身につける練習方法をご紹介します。
刻み突きについて解説します。
号令は1・2の二つ
- 1で足を踏み込み、前拳を伸ばします。
- 2で伸ばした前拳を引きながら、後ろ足をすり足でひきつけて元の構えに戻ります。
次に逆突きについて解説します。
号令は1・2の二つ
- 1で足を踏み込み、腰を切って逆突きをします。
- 2で伸ばした手と腰を戻しながら、後ろ足をひきつけて元の構えに戻ります。
刻み突きも逆突きも号令を繰り返して練習することで正しい技のフォームを身につけることができます。
慣れてきたら1の号令で技が出せるように練習しましょう。
間合いを確認するために、相手をつけて練習する
組手の練習は相手をつけて行うことが大切です。相手をつけて練習することで技の間合いを確認することができます。
当たり前の話ですが、空手は技が相手に当たらなければ意味がありません。どんなに力強くてスピードのある技でも相手に届かなかったら意味がありません。
そうは言っても、相手に接近した状態から技を出そうとも思っても、技を出す前に相手から攻撃されてしまいます。相手の攻撃が届かない距離を測りながら、自分の技があたる間合い知ることが組手では大切です。
相手を前にして組手の刻み突きや逆突きをすると、かなりやりにくいことがわかります。これは自分の間合いを理解できていないからです。
十分に練習を積むと、自分の間合いまであと親指1つ分など感覚的に理解できるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
組手を上達したいけど、何から練習すればわからないと悩んでいる組手初心者の方に向けて、組手の中心技の刻み突きと逆突きの具体的な練習方法についてご紹介してきました。
それとあわせて、組手の間違った練習法についてもご紹介してきました。
これから組手を練習していく人はぜひ参考にしてくださいね。
ん?文章を読んでもよくわからない?
そんな方は、無料で出張指導を行っています。
詳しくはコチラの問い合わせページからお願います。
[kanren postid="31"]