空手を習っている多くの人の目標。それは、「黒帯取得」です。
黒帯は初段になると取ることができるので、それに向けて練習を一生懸命に取り組みます。
今回は黒帯を取った後の練習内容と考え方についてご紹介します。
黒帯になると変わること
昇段審査に合格すると、晴れて黒帯です。
初めて黒帯を腰に巻いた瞬間は、言葉には表すことが出来ない嬉しさを感じるはず。
黒帯を巻くとどのような変化が発生するのかご紹介
周りからのプレッシャーを感じるようになる
黒帯を取ると、他の練習生から一目を置かれるようになります。
道場の後輩たちから受けや突きの方法を教えてほしいという声も受けるはずです。
黒帯を取るということは、他の人からの目標になるということです。
子供とその親から熱い視線が飛んでくる
道場には練習しているたくさんの子供の他に、その保護者もたくさん練習を見ています。
空手歴の浅い子供たちからと空手を知らない保護者からは、黒帯をつけている人というのはカッコよくみえます。
練習している時は常に熱い視線と羨望の眼差しが飛んできます。
特に子供たちはこんなことを考えています。
- 黒帯の人はどんな突きをするの?
- 黒帯の人は蹴りはどれくらいスゴいの?
- 黒帯の人は戦うとどれくらい強いのか?
黒帯を取るということは、子供とその親からの熱い視線を受けるということです。
他の黒帯と比較される
初段も二段も三段もみんな同じ黒帯なので、黒帯を巻いているだけでは空手の実力はわかりません。
合同練習などでその他の道場に出稽古にいったときには、知らない人がたくさん居るので、その実力は未知数。
どの黒帯が一番強いのか?という単純な疑問で比較対象とされます。
黒帯になると自分で練習内容を考えなさい
黒帯を取ると練習方法は自分で考える必要があることを伝えたい。
守破離では「破」のステージ
守破離という言葉を知っていますか?
守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人のスキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。
- 守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)~自律的に作業を遂行できる(1人前)
- 破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
- 離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)
このように黒帯を初めて巻いた人は、「破」のステージです。
「作業を分析し、改良できる」ということは、空手で言えば「技を分析し、改良できる」というステージです。
それでは技の分析とは一体何でしょうか?
例えばその場突きを分析してみます
- 突き始める手の位置
- 腕をひねり始める場所
- 息の吐き方と吸い方
- 引き手の使い方
- 下半身の動かし方
このように分析して、どのように改良すればいいのか考えること必要です。
自分にあった練習方法を考える
黒帯になるまでにたくさんの練習をしてきたはず。
たくさんの練習をしている中で、自分にあった技や苦手な技に気が付いていると思います。
黒帯になると、そろそろ自分の個性を出す必要があります。
個性を伸ばす方法は、自分の好きなことをやることです。
空手においては得意な事を伸ばして、苦手なことはやらない。
闇雲に今までと同じ練習をしてはいけません。
自分にあった練習方法を考えることが大切。
まとめ
いかがだったでしょうか。
黒帯を取ったあとの練習への取り組み方についてご紹介しました。
黒帯を取ったばかりのかたは参考にしてくださいね。