子供に空手を習わせると、どんないいことがあるのでしょうか?
- 礼儀をしっかり身に付けられる?
- もしものときにも安心な力を手にすることが出来る?
- 自分に自信がつく?
子供に空手を習わせる前にはこんなことを思っていますが、実際のトコロ本当に身につくのか分かりませんよね。
そこで空手歴20年の私が教える、空手で身につくと思ってたのに身につかなかった事をご紹介します。
空手で身につくと思っていた事と結果
礼儀作法
子供に空手を習わせる一番の理由は、この礼儀作法にあると思います。
空手は、厳しい練習に耐え、正座と礼儀を大切にすると思われがちです。
「空手は礼に始まり礼に終わる。」
この言葉の影響が大きいと思います。
20年空手をやった結果:空手で身に付けられる礼儀作法は少ない
練習の始まりと終わりは、正座と挨拶を必ず行います。
相手と練習するときも、「お願いします!」の声がけもします。
だからといって、空手をやっていたおかげで特別に礼儀作法を学べたということはありません。
水泳でも野球でもサッカーでも、どんな習い事でも挨拶はあるはずです。
空手や武道だけが特別ということは決してありません。
あえて言うならば、正座を長時間できるようになったことくらいでしょうか(笑)
護身術
物騒な世の中なので、もしも変な人に襲われたりした時のために護身術を身に着けてほしいと考える人もいます。
空手は相手を倒すことも目的の1つなので、空手を習うことで護身術が身につけられると考えることは正しいです。
20年空手をやった結果:護身術を練習したことは一度もありません
衝撃の事実だと思いますが、空手を20年していて護身術の練習をしたことは一度もありません。
そのため護身術はまったく分かりません。
護身術の練習をするなら、空手の組手の練習をしています。
たとえ、護身術を身につけたとしても、相手に護身術をすることは絶対に辞めてください。
失敗した時、相手を逆上させてしまう可能性があります。
最善の選択肢は「逃げること」です。
その次は、「大声を出すこと」です。
護身術は最後の最後の捨て身の技と考えてください。
自分への自信
子供がいつも泣いているので、空手を習って強くなって欲しいと思って入門する子供もいます。
確かに自分に自身があれば、泣くこともオドオドすることも少なくなるはずです。
20年空手をやった結果:強くなれば自分に自身がつく
空手を習っていると、自分が強くなったという確信を持てる瞬間がやってきます。
その確信を持つことが出来た時、自分に自信がつきました。
自信がつくと、どうなったのか紹介します。
- 積極的に発言できるようになった
- 一人で好きなように行動できるようになった
- 周りに視線や意見に左右されることがなくなった
空手で強くなったことと一体どんな関係があるのでしょうか?
空手で強くなることは相手と戦った時に負けない自信がつきます。
武力行使を行えば必ず勝つことが出来るので、有利な立場だと心理的に勘違いする。
その結果、自分の考えたことを周りに伝えることができるようになるのだと思います。
もちろん、武力行使は絶対にダメです。
しかし外に出ていると、怖いお兄さんたちにビクビクすることはありますよね?
絶対に殴られないとわかっていても、なぜだか震えてしまいます。
力の強い(ように見える)ものに対して、人間は怯えてしまう傾向があるのでしょうか。
こういった、不安をなくすことが出来ます。
もちろん、武力行使は絶対にダメです。
そのほかの空手を習った意外なギャップ
体が柔らかくなりました
空手の練習前には開脚や股割りなどの柔軟体操をします。
日常生活の中で、柔軟体操を行うことは滅多にないと思います。
空手の柔軟体操のおかげで、今でも私は180度開脚をすることができます。
http://ishikawakarate.info/100
マッチョのような筋肉はつきません
空手では筋肉はつきません。
これは、空手をやる前とやった後で意外なギャップでした。
空手はスピードが大切です。
相手が反応できないほどの早さで突くことで、防御の暇すら与えません。
過剰な筋肉はスピードダウンにつながります。
ブルース・リーやイチローのような細くて、しなやかな筋肉が必要です。
腕立て伏せなどの筋肉トレーニングもすることはありません。
毎日の基礎練習の中で、空手に必要な筋肉を身に着けます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
空手を20年以上習っている私が経験した、空手で身に付けられないものをご紹介しました。
空手を始めようと思っている方や、子供に空手を習わせたいと思っている方は参考にしてくださいね。
http://ishikawakarate.info/130