刻み突きは空手の中で最速の技。組手でもよく使われる基本的な技です。
構えた状態から前足で踏み込み、前拳をまっすぐ相手に向かって突く技です。練習をして刻み突きにスピード出てくると、組手の試合では刻み突きで面白いようにポイントを取ることができるようになります。
刻み突きでポイントを取るためには、間合いとスピードが大切。
踏み込みの間合いが遠かったら相手。当たらないし、スピードが遅かったら避けられたりカウンターをもらったうこともあります。
そこでこの記事では、刻み突きでポイントを取れるようになるために、踏み込み方とスピードのある突きの方法をご紹介します。
実は、刻み突きを踏み込むときには前足だけじゃなく後ろ足も意識して使うといいのです。両足で踏み込むことができるので、遠くまで踏み込むことができるようになります。
踏み込みを細分化するとこんな感じ
- 力を抜く
- 踏み込みは両足を使う
- 極まる瞬間の姿勢を変える
- 突いた後の体の使い方
- 突いた後の引き手のとり方
ちょっとしたことを意識して練習すれば、あなたも直ぐに刻み突きの間合いが伸びます。

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関連記事:空手の逆突きの間合いを10センチ伸ばすコツと具体的な練習方法
目次
刻み突きどんな技?

刻み突きとは、構えた状態から前足で踏み込んで前拳で突く空手の組手の基本技。
相手に近い前の拳で突くので、最短距離で相手に技を当てることができます。日本空手協会の試合では技有り、全日本空手道連盟の試合では1ポイントです。
刻み突きはカウンターにも使うことができますが、最近では遠い間合いから一気に間合いを詰めてポイントを取ることが主流になっています。
刻み突きが使われるシーンは
刻み突きは組手では攻めるときにもカウンターにもよく使われる技です。
攻めるときは、相手の間合いの外から一気に間合いを詰めて攻撃します。カウンターで使う場合は、相手の逆突きを捌いてついたり、蹴りの出足を止めるようにして突くことがあります。
刻み突きは空手の中で一番早い技なので、先の先のカウンターだけでなく後の先のカウンターでも使うことができる汎用性の高い技です。

ポイントがとれる刻み突きの方法
刻み突きでポイントを取るためにはどのようにすればいいのか教えます。具体的な方法を動画も見ながらご紹介。
技を出す前に前拳の力を抜く
刻み突きに限らず、空手の技を出す時には脱力が必要です。
体に力が入っている状態で突くと「技の起こり」が出てしまいます。「技の起こり」とは突く瞬間に拳が下がったり、肩が動いたりする予備動作のことです。
刻み突きが相手に避けられたり、捌かれてしまう場合は技の起こりが出ている場合がほとんどです。組手の上級者になればなるほど、技の起こりを見破ることができます。
それだけでなく、力が入っている状態で突きを出すと全身を使うことが出ずにスピードのある刻み突きを出せません。
構えた状態で拳を握らず、全身脱力しましょう。

踏み込みは両足で行う
刻み突きを突くときに前足だけで踏み込んでいませんか?
確かYouTubeなどで刻み突きをスローで見ると前足を出して前拳でついています。しかし、組手上級者になれば実は後ろ足も使って踏み込みをしています。刻み突きは前足と後ろ足の両方の足を使って踏み込むと間合いが伸びます。
前足だけで踏み込むと前足だけの筋力(とくにふくらはぎ)で体を引っ張ることになります。片足での踏み込みは体への負担が大きく、踏み込む距離も短いです。
後ろ足も使って踏み込むことを意識すると、使っている筋力ががふくらはぎから太ももの前側に変わることが実感できるはず。
前足と後ろ足で同時に踏み込むと、ピョンとジャンプしてしまうと思うかもしれませんが、ジャンプではないです。
前足を出したすぐ後に後ろ足を押し込んで体を飛ばすというイメージで踏み込んでください。
片足1本だけの踏み込みから、両足の2本で踏み込むので、踏み込む距離がかなり伸びます。



刻み突きが極まる瞬間は前傾になること

刻み突きが極まる瞬間は体を前傾させることで、間合いを伸ばすことができます。
移動基本では体を前傾させるはことはありませんよね。体の軸を垂直にして基本練習をしていることが多いはずです。
しかし、組手では瞬間的に前傾にすることはよくあります。
相手の上段にあるものを前拳で掴みに行くようなイメージ
体を前傾にさせることで、相手のカウンター対策にもなります。

刻み突きを突いた後にさらにワンステップして体を相手に寄せる

刻み突きを突いた後はその場で止まってはいけません。刻み突きの推進力を利用して相手に体を寄せてください。
エイッと刻み突きを突いた後に、前足でさらに1ステップするイメージです。
推進力の惰性があることで、間合いを伸ばすことができます。

突いた手を強く引いて体を反転させる
空手には引き手が必要です。
刻み突きの場合、相手に体を寄せるので突いた前拳を普通に引くと引き手が小さくなります。
全日本空手道連盟の試合では引き手が小さいと、ポイントにつながらない場合があります。
そこで刻み突きの場合の引き手は、強く引くために体を反転させます。
左構えの場合、左手で突いた後に引き手をして右構えになるということです。

こちらの動画を見てください。
刻み突きを突いた後に、しっかりと反転していることがわかります。
さらに後ろの手でしっかりとカバーしていることもわかりますよね。
刻み突きの参考動画
Youtubeでは荒賀龍太郎選手が刻み突きを動画で解説しています。
荒賀龍太郎選手は東京オリンピックで金メダルを期待されている実力ナンバーワンの選手です。
練習をする際に、是非参考にしてください。
刻み突きが得意な選手
荒賀龍太郎
【生年月日/出身】1990年10月16日 京都府出身
【所属】荒賀道場
【出身高校・大学】京都外大西高→京都産業大
東京オリンピックで最も金メダルが期待されている選手
テレビで空手の特集があったら出演することも多く知名度も高い。空手をやっている人はおそらく全ての人が知っているほど有名で強いです。
染谷香予
【生年月日/出身】1991年5月14日 茨城県出身
【所属】テアトルアカデミー
【出身高校・大学】花咲徳栄高→帝京大
まとめ
いかがだったでしょうか。
空手でよく使われる刻み突きの間合いを10センチ伸ばすための具体的な方法をご紹介していきました。
刻み突きは奇襲攻撃やカウンターにも使われる技なので、ぜひマスターしたい技です。
- 技を出す前に前拳の力を抜く
- 両足で踏み込む
- 刻み突きが極まる瞬間は前傾になること
- 刻み突きを突いた後にさらにワンステップして体を相手に寄せる
- 突いた手を強く引いて体を反転させる
これからの空手はスピードが重要視されます。刻み突きを練習する際は参考にしてくださいね。
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30年のブランクを経て、再開した者です。
今迄、刻み突きを、後ろ足の踏み出しで突いてました。
両足踏み込みとの御指導のお陰で、前進距離を飛躍的に伸ばせました。有難う御座います。
これからも、機会が有りましたら、御指導、御鞭撻を、お願い致します。
30年のブランクを経て、再開した者です。
今迄、刻み突きを、後ろ足起点の踏み出しで突いてました。
両足踏み込みとの御指導のお陰で、前進距離を飛躍的に伸ばせました。有難う御座います。
これからも、機会が有りましたら、御指導、御鞭撻を、お願い致します。
空手を再開おめでとうございます!
これからも一緒に空手を練習していきましょうね。
よろしくお願いします。