オレは空手の道場で代表という立場で、子どもたちに空手の指導をしています。
子どもたちは、小学生から中学生が中心でみんな普通の子供達です。
参加率も高く、毎回の出席率は90%以上だ。
今回は空手の先生であるオレが、子どもたちに空手を通して知ってほしい、身につけてほしいことの本質について説明しよう!
なぜ空手を学ぶのか?
空手を学んで何をしたいのか?
そんな疑問をズバリ解決します!
空手を通して成長する方法を教えている!
オレが空手を通して子どもたちに知ってほしいことは「自分が成長する方法」だ。
こうやって書くと、「は?」「大げさすぎ!」と思うかもしれないが、オレは大真面目に考えている。
そもそもこの平和な日本で空手を学ぶ意味はない。
なぜなら、空手は格闘技であり相手を攻撃する方法だ。
つまり、日本は法治国家であるので、相手を攻撃することは日本の法律が許していない。
仮に、相手に攻撃された場合、空手を使って反撃をするよりも、法に則った手段を講じたほうがよっぽど効果的と言える。
つまり、日常生活では空手を使う機会がないのだ。
「空手は精神修行だ!」「空手に先手なし!」と言われるかもしれないが、このあたりは平和な日本ににおいて空手の存在意義を残すために作られたものだと思っている。
それなのに、なぜ空手は習い事として一つの地位を確立しているのか?
子供の親は、我が子に自信を持ってほしい。礼儀正しくなってほしいという理由で空手を習わせている場合が多く感じる。
このことから、親は決して空手が強くなることを第一に望んでいないのだと思う。
さらに、この世の中に空手だけで生活できている人はかなり少ない。
野球や、ゴルフなどのプロの世界があるわけではないので、空手を極めたものがたどり着く先はプロではなくアマチュアの空手家にすぎない。
つまり、空手に時間を投資して、空手を身につけることはコスパは悪いのだ。
そんな空手ではあるが、得られるものはかなり多いと言える。
これは、空手を20年以上続けてきたオレがようやくたどり着いた境地でもある。
空手を身につけると、どうやれば自分の目標を達成できるのかがわかるようになるのである。
前置きが長くなったが、丁寧に解説していこう!
基礎を身につけて、反復が空手上達の唯一無二の方法
空手は年齢や体格、性別に関係なく誰でも身につけることができる。
さらに、稽古を重ねることで空手の技を身につけることができ、肉体的に強くなることもできる。
大変ありがたいことに、空手の上達方法は確率されているのである。
空手の上達方法は「基礎を身に着けて、繰り返す」ことだ。
このことを行うことが空手上達の方法だ。
基礎を身につけるとは正しい動きを覚えること
基礎を身につけるとはどういうことか?
これは、正しい動きを覚えることだ。
例えば正拳突きを例に取ると、
- 拳の握り方
- 引手のとり方
- 突手の出すコース
- 目線の置き方
- 呼吸の方法
など、全てが決まっている。
この全ての動きを完全にマスターすることが基礎を身につけることだ。
正しい動きを繰り返すことが上達方法
基礎練習で正しい動きを身につけることができたら、次をその動きをひたすら繰り返して体に染み込ませる。
もちろん初めのうちは、正しい動きを繰り返すことができない。
反復練習を繰り返すことで、体がコースや位置、力の入れ方を覚え、ついには無意識でもできるようになる。
無意識でできるようになってしまえば、今度は間違ったやり方を行うほうが困難になる。
反復練習をする際に、間違ったやり方を覚えてしまっていたら、練習すればするほど下手くそになってしまう。
一定レベル以上の選手が、上達しなくなったときに「基礎からやり直します」と発言する場合があるが、
これは、もう一度基礎を振り返って正しい方法を見直すということだ。
間違った方法、やり方で練習をしているから自分が成長しないということに気がついているからこそ基礎に戻ることができるのです。
基礎を身につける→反復は全てに応用できる
空手の上達方法が、基礎を身に着けてからの反復練習だということはわかったはずだ。
実はこのやり方は人生の全てに応用することができる。
これこそ、オレが道場で指導する子どもたちに知ってほしいことだ。
例えば、勉強を例にしてみよう。
テストの点数が伸びない。勉強しているのに結果が出ない場合、次のように考えてみたらどうだろう?
- どんな勉強方法をしているのか?
- 算数の公式を使えているのか?
- 公式の使い方は身についてるのか?
など、正しい勉強方法を行っていないから、勉強しても非効率になってしまっていることが多い。
他に、仕事でうまく行かない場合についても、
- 仕事のやり方は自己流でやっていないか?
- 仕事の考え方は身についているのか?
このように考えることで、間違ったやり方で仕事をしているのではないかと気がつくことができる。
何事も、正しいやり方や手順が存在する。その方法を間違わずに繰り返していれば最短で成長することができる。
これこそオレが空手を通して子どもたちに知ってほしいことだ