空手の技術

空手の蹴りを極める!小さな動きで大きな威力を出す蹴り方とは?

2017年10月27日

空手には前蹴りや回し蹴り、横蹴りや後ろ回し蹴りがあります。練習をしていても早く蹴ることができないし、足も上がらない。

一体どうやって蹴ればいいのかとお悩みではないでしょうか?

実は蹴りを素早く蹴るためには、足を地面から浮かすことを意識すればいいのです!

私もこの方法で蹴るまでは、蹴りのスピードが遅く試合でもポイントを取ることができませんでした。

しかし、地面からフワッと浮かす方法で蹴りを練習するようになってからは、不思議とポンポンと蹴ることができました。

本当に自分でもびっくりです!

そこで、今回は空手で早く蹴る具体的な方法をご紹介します。

目標とする蹴り方

こちらの動画を見てください。

日本空手協会の植木政明師範の蹴りです。75歳とは思えないほどのスピードがある蹴りですよね。

植木師範のスピードがあるだけでなく予備動作がまったくなく、蹴りの起こりが分からないし、重さもあるとてもスムーズな蹴り。まさに理想的な蹴りです。

全ての空手家はこの植木師範の蹴りを目指すべきです!

どうやれば、このような蹴りを出すことが出来るのでしょうか?

空手で素早く蹴る具体的な方法

膝を高く上げてから蹴るのは間違い

前蹴りをする時には次のような3ステップで蹴るようにと指導されていますよね。

[box class="green_box" title="前蹴りの3ステップ"]

  1. 膝を高く上げる
  2. 膝の高さを変えずに、膝から下で蹴る
  3. 膝の高さを変えずに、蹴った足を引いてから足を下ろす

[/box]

しかし、上の動画ではそれほど膝が高く上がっている様子はありません。

なぜでしょう?

3ステップで蹴っているというよりも1ステップで蹴っているように見えますよね。

なぜでしょう?

いつも習っている蹴り方はまちがっているのでしょうか?

実は基本の蹴り方の3ステップを意識して前蹴りをしている限り、このような蹴り方はできません。

膝を上げずに足の裏を床から浮かすこと

膝を高くあげようとした場合、足で地面を強く蹴っていませんか?

地面を蹴るという動作は、ふくらはぎの筋肉つま先で床を押しています。

そうすると、短距離のような足の動きになりつま先が下を向いてしまいます

やってみるとわかるはずです。つま先が下を向いて、ふくらはぎを使っていますよね?

空手で蹴りをするときは、地面を蹴った反作用で膝を上げるのではありません
地面を蹴ると一瞬ですが足の筋肉が硬直してしまいます。
その結果、次の動作が遅くなり蹴りがスムーズにだせなくなるのです。

空手の蹴りは地面を蹴って足を上げるのではなく、足の裏を床から浮かすようにすることがポイント。

イメージは、床一面に広がった粘着シートに張り付いた足を素早く剥がすようにする。

これを意識すると、筋肉の使い方が変わってきます。

ふくらはぎを使っていたのが、太ももの前側の大腿四頭筋と腹筋を使うようになってきます。

 

大腿四頭筋と腹筋はふくらはぎと比べると大きく強い筋肉です。
小さな筋肉を使うよりも、大きな筋肉を使ったほうが素早く動くことができます。

足を浮かせながら前に蹴る

ふくらはぎの筋肉を使わないので、足を浮かす動作と足を前に出す動作の二つを同時にできます。

足を上げたから蹴るのではなく足を浮かせながら蹴ること。

先程の動画を見ると全ての動作が1ステップで行われている理由はここなんです!

  • 足を浮かせる
  • 足を前にだす。

この2つの動作を同時に行うことで、動きが止まらずにスムーズに蹴ることができます。

足を浮かせるので、相手にとっては蹴りの起こりが見えなくなり反応できない蹴りになります。

横隔膜に足の付根があることを意識する

足の付根は股関節ですが、蹴る時には横隔膜にあると意識してください。

股関節を意識すると、腹筋を使わない蹴りになってしまいます。

一方で、横隔膜から下を意識すると腹筋を使った伸びのある蹴りになります。

 

たったひとつだけを意識するだけで、蹴りが大きく変わります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

空手で蹴りを早く蹴ることができない方に向けて、素早く蹴る具体的な方法をご紹介しました。

足を上げるのではなく、足を浮かせる。

ふくらはぎではなく、腹筋や大腿四頭筋など全ての筋肉を使うことが素早く得る秘訣です。

キレのある蹴りを身に着けたい方は参考にしてくださいね。

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