フルコンタクト空手と伝統空手の違い
間合いは伝統空手が有利
伝統空手は相手から届かない場所から、急接近して技を出します。
一方、フルコンタクト空手はお互いの手が届く距離から技を出し合います。
平均的な間合いは、伝統空手が0.7m〜1.0mに対してフルコンタクト空手は0.5m〜0.6mです。
スピードは伝統空手が有利
技のスピードは伝統空手が圧倒的に早いです。
スピードドラゴンと呼ばれる荒賀龍太郎の攻撃は、0.2秒です。
目にも留まらぬ速さで相手の懐に飛び込んでの攻撃は、もはや避けることが出来ません。
パワーはフルコンタクト空手が有利
パワーは圧倒的にフルコンタクト空手が有利です。
フルコンタクト空手の試合は相手にダメージを与えることを目的としています。
一方で伝統空手の試合は寸止めのポイント制です。
そのため、フルコンタクト空手はパワーを伝統空手はスピードを求めるように進化しました。
技のバリエーションはフルコンタクト空手が有利
伝統空手の攻撃は基本的に直線的な技しかありません。
曲線的な技は、回し蹴り、裏回し蹴り、後ろ回し蹴りなどの回し蹴り系があるくらいです。
フルコンタクト空手には、直線的な技も曲線的な技も多数あります。
足技も、外回し蹴り、三日月蹴り、掛け蹴り、胴回し回転蹴りなど多種多彩。
伝統空手は直線的な攻撃には慣れていますが、曲線的な攻撃は不慣れです。
受けは伝統空手が有利
空手には攻撃だけでなく、受けも大切です。
上手く受けることができれば、相手の攻撃を無力化出来るだけでなく相手を崩すことも出来ます。
この受けは伝統空手が有利です。
伝統空手には相手を崩してからの攻撃が認められているので、捌き方、投げ方など攻撃に対しての受け技を練習します。
一方で、フルコンタクト空手は、受けよりも攻撃に重点を置かれています。
相手の攻撃を耐えられるように体を鍛えるので、受け技へのウエイトは小さいです。
異種格闘技戦をした時の考察
空手を習っている人間であれば、だれでも気になることだと思います。
これに対して考察してみます。
ルールはK-1ルール
戦う場合にはルールが必要です。
伝統空手とフルコンタクト空手が戦う時に、伝統空手ルールで戦えばフルコンタクト空手が負けるし、その逆も同じ。
異種格闘技戦になるので、この場合のルールはK-1ルールにします。
- ノックアウト制
- 寝技なし
- 投げ技なし
予想される試合展開
試合が始まると、伝統空手は広い間合いを取り始め、フルコンタクト空手は距離を詰め始めます。
伝統空手が逃げているような構図になります。
フルコンタクト空手は、相手のフットワークを奪うため下段回し蹴りを出し始めます。
その下段回し蹴りを、伝統空手は上手くさばいて、カウンターに逆突きをします。
伝統空手とフルコンが試合をするこのように、スピードを活かしてカウンターを狙う伝統空手と間合いを積めてパワーで押し切ろうとするフルコンという試合展開が予想できます。
結局どっちが強いのか?
答えは簡単です。
人によります。
伝統空手の世界チャンピオンとフルコンタクト空手の初心者では、伝統が勝ちます。
同じ世界チャンピオン同士でも、若いほうが勝ちます。
さらに言えば、フルコンタクト空手の黒帯であっても空手経験のない室伏広治でも勝負の行方は分かりません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
伝統空手と極真などのフルコンタクト空手との強さ比較をしてみました。
結果としては、人によるというなんともフワフワした答えになりました(笑)
異種格闘技戦で強さの比較をする場合は、とても難しいです。
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