空手にスピードはいらない!突きのスピードが遅くても組手で勝つ方法

組手レベルアップ

空手にスピードはいらない!突きのスピードが遅くても組手で勝つ方法

空手の組手の動画をYoutubeで見ると、突きが早すぎて見えません。
自分にはこんなに早い突きができないから、組手で勝つことができないと諦めていませんか?

実は空手の組手で勝つためには突きや蹴りのスピードよりももっと大切なことがあるのです!

私も組手で勝つために突きのスピードを早くしようと、毎日たくさんの突きを練習していたことがありましたが、どんなに突きの練習をしても組手の試合に勝つことができませんでした。

しかし、自分よりもスピードが遅い選手と組手をして、空手の組手で勝つためにはスピードよりももっと大切なことがあると気が付きました。

この記事では空手の組手でスピードに頼らずに勝つための方法をご紹介します。

特に30代や40代といったベテランの空手選手はどうしても突きのスピードが遅くなってくるので、大学生や高校生にはスピード勝負では勝てません。
けれども、ちょっとした工夫と意識を変えることで互角以上に勝負することができるようになります。

しっかりと理解して練習してみましょう!

組手でスピードだけが全てじゃない理由

空手はスピードが命と思っている人も少なからずいると思いますが、実はそうではありません。
もちろん、全国優勝しようと思ったらスピードも超一流のものが必要ですが、地方大会まではある程度のスピードで十分勝ち抜くことができます。

まずは空手はスピードだけじゃないということをしっかりと理解してください。

予備動作があると相手に避けられる

突きを出すときに、腕を引いてから、肩を下げたりするクセがあれば、相手に攻撃を悟られます。

このように予備動作のある突きはテレフォンパンチと言って、空手ではNGとされています。

スピードが早い突きでも予備動作があれば、攻撃を読まれて相手に簡単に避けられてしまうのです。

中達也や愚地独歩といった神クラスの空手選手になれば、攻撃を予告しても当てることができるのは、予備動作をなくしているからです。
決して、技のスピードが早いわけではありません。

空手で受けられない突きはどうするの?突きのタイミングは?練習方法は?

間合いの外だと攻撃が届かない

空手には間合いがあります。
間合いとは自分の攻撃を当てることができる射程距離のようなものです。
リーチが長いからといって間合いが広いわけではありません。

超一流選手である荒賀龍太郎選手と試合をすることになっても、5mも離れていれば攻撃は届きませんよね。

つまり、どんなにスピードが早い攻撃ができたとしても間合いの外からだと、相手に届かないのです。

スピードに頼らず組手に勝つ方法

早速本題であるスピードに頼らずに組手に勝つ方法をご紹介します。

攻撃の予備動作をなくす

突きや蹴りなどの攻撃を出すときの予備動作をなくしましょう。

拳を引いたり、肩を動かしたり、目線が下がったりなど攻撃を出す前の動作をなくすようにしてください。

どんなに早い攻撃でも予備動作があることによって、「今から攻撃するぞ!」ということが相手に伝わってしまいます。

相手に気付かれないように間合いに入る

どんなにスピードが合っても間合いの外からの攻撃は届かないので、相手にとっては避けるまでもありません。

あなたが攻撃が届かないのは、自分の間合いを把握していないか間合いの外から攻撃をしているからでしょう。

自分の間合いになるまで相手に近づくと言うことは、相手の間合いに入ることになり危険です。
なので、理想は相手に気付かれないように相手を自分の間合いに入れること。

やり方は2つあります。

一つは、間合いのギリギリ外から一気に間合いを詰める方法。
もう一つは、相手に距離感を錯覚させて間合いに入っていることを知られないようにする方法。

一気に間合いを詰める方法は踏み込みの速さに左右されるので、スピードに頼った組手になってしまいます。
今回は相手に距離感を錯覚させるようにすることを覚えてください。

スピードに頼らない組手をするための具体的な練習方法

スピードに頼らなくても組手に勝てる方法は次の2つを意識することだとわかったと思います。

  • 攻撃の予備動作をなくす
  • 相手に距離感を錯覚させる

この2つを身につけるための具体的な練習方法をご紹介します。

鏡の前でゆっくりと技を出す練習をする

これは予備動作のない攻撃を身につけるときに効果的。
鏡に映った自分と組手をするつもりで練習してください。

ポイントはゆっくりと動くこと。

予備動作がある人はその動作がクセとして体に染み込んでしまっているので、取り除くのが大変なんです。
素早い動きで練習していても、クセとして身についてしまった予備動作が無意識に出てしまいます。

そうならないためにも、初めは超スローな動きで予備動作のない動きを身に着けてください。
できるようになってきたら、徐々にスピードを上げていきます。

予備動作のクセを取ることは、野球で例えるとフォーム改造と同じです。
すぐに身につくものではないので、丁寧に何日もかけて練習してください。

膝の抜きを覚える

膝を抜くという動作を覚えると、相手に気づかれずに間合いを詰めることができるようになります。

膝抜きとは、膝のロックをガクッと外し、その重力落下を使って前に出る方法です。膝カックンのようにガクッと膝が抜けるような動作になります。

間合いを詰めることが相手に悟られるのは、間合いを詰める瞬間にピョンっと飛び跳ねるように体が動くからです。
これも一種の予備動作です。

膝抜きを使わずに間合いを詰めるということは、地面を蹴った反作用を使うことになります。
①足に力を入れる→②地面を蹴る→③反作用を使って飛び跳ねる

一方で膝抜きを使えば、
膝を抜くと前に出るという動作が一挙動になります。

膝抜きを使った間合いの詰め方を覚えると、相手は一瞬で相手が前に出てきたと勘違いします。

裏ワンツーを覚える

裏ワンツーとは刻み逆突きの通常のワンツーと比較して、踏み込む足の順番が逆になったワンツーのことです。

普通のワンツーは前足を二度使って踏み込みますが、それに対して裏ワンツーは後ろ足→前足と使う足がバラバラです。
間合いが伸びるだけでなく、武道的な動きなので相手は距離感を錯覚してしまいます、
裏ワンツーについてはこちらの「これぞ武道!空手の組手で動きが消える裏ワンツーとは?」記事を参考にしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

空手の組手はスピードがなければ勝てないと思っているあなたも少しは希望が見えてきたと思います。

スピードが落ちてきた30代40代の方は是非参考にしてみてください。

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