空手にはどうして気合いが必要?出すだけで空手が上達する理由とは

空手の上達方法

空手にはどうして気合いが必要?出すだけで空手が上達する理由とは

空手といえば、「エイッ!」と元気のいい気合いが特徴です。

基本練習の正拳突きでも突いたと同時に大きな声で気合を入れます。

実は気合いを出すスポーツや武道は空手以外ないってご存知でしょうか?

サッカーも野球も気合はありません。柔道や相撲でも気合がないですよね?どうして空手だけが気合を出すのでしょうか?

実は気合いには空手と切っては切れないとても重要な関係があるんです。

簡単に言えば、気合いの大きさと空手の実力派比例していることが、私の長年の空手生活で導き出した結論です!

つまり、気合いをしっかりと出せば、空手の実力も自然と上達していくのです!

えーーーー!本当?
と、思うかもしれませんが私が子どもたちに正しい気合いの出し方を指導して、気合いを出して練習をしたところ、明らかに子どもたちの空手がレベルアップしました。
それだけじゃなく、集中力も向上しました。

そこで、今回は空手の気合いの秘密についてご紹介します。

気合いを出すのが苦手の人のために、気合いの種類や気合いの出し方もお伝えしますね!

空手で気合が必要な理由は?

空手にはどうして気合いが必要なのでしょうか?

大きな理由は試合の判定です。

組手試合で相手に有効な技を当てることができたとしても、気合いがなければポイントとして判断されません

つまり気合いは空手において心技体の重要な要素なのです。

空手の組手ルールをわかりやすく解説

型試合でも気合いを忘れてしまった場合、大きな減点になってしまいます。

なぜ気合いで空手が上達するのか?

気合いを出すだけで空手が上達するって不思議な話だと思いますよね?

でも実際に、練習中に気合いを出している人と出していない人を見ると明らかに実力の差があると思いませんか?

気合いを出すと空手がうまくなる理由を説明します。しっかりを理解して、気合いを出すようにしましょう!

技の極めがうまくなる

気合いを出すと、その瞬間にグッと全身に力が入ります。この作用を使うと技のキメがいつもよりも強くできるます。

キメを強く作ることができれば、技にキレとスピードがでます。

気合いを出すことで体全体を使ったダイナミックな技になるのです!

呼吸がうまくなる

技を出した瞬間に息を吸っている人はいないですよね?

空手には呼吸が大切。気合いを出せば必ず息を吐くし、吐いたら吸う必要がありますよね。

練習の様子を見ていると、意外と呼吸が下手くそな人が多いです。力を入れるあまり吸う回数が少なかったりします。呼吸をしないとスタミナの消耗が激しくなり、動きが鈍くなってしまいます。

気合いを出していると自然に呼吸をすることができるようになります。

モチベーションと集中力が高くなる

気合いを出して練習していると、気合いを出していなかった人も自然と気合いを出すようになります。徐々に道場全体が賑やかになり、練習に活気が出てきます。

気合いを出すと練習へのモチベーションと集中力が高くなって、内容の濃い練習をすることができます。

特に小さな子どもたちは空手の練習では集中力が散漫です。たった10本だけのその場突きの練習でも、横を向いたり下を向いたりしてしまいます。
しかし、気合いを出すように指導するだけで、しっかりと前を向いて突きをつけるようになります。

これは大人も同じで、気合いを出すだけで空手への集中力が高まります。

正しい気合いの出し方

気合いはただ大きな声を出せばいいというものではありません。

間違った気合いの出し方では、せっかくの効果も半減してしまいます。

短く発声する

気合いは短く出すことが基本です。

ヤーーーーーとか、エイーーーーーとか伸ばしてはいけません。ヤッ!エイッ!というように「ッ!」を意識してください。

短く発声することで全身に力が湧いてくることがわかるはずです。

声と一緒に瞬間的にたくさん息を吐く

気合いを出すときには息を瞬間的にたくさん吐き出してください。

体の中にある息を吐ききるイメージです。

大きな声を出すことも大切ですが、息を吐き出すようにして声を出すと自分でもビックリするくらいの声の大きさになります。

声を出すときはお腹に力を入れる

声を出すときは喉からではなく、お腹から出すようにしましょう。

小学生の頃に音楽の授業で「お腹から歌いましょう!」って言われたと思いますが、アレと一緒。

お腹から声を出せば、腹筋がグッと締ります。

【実例】気合いの種類

空手の気合いは人によって様々です。よく聞く気合いや、真似したくなる気合い、笑ってしまうような気合いまでたくさんあります。

よくある気合いの出し方から、珍しい気合いなどご紹介します。

【エイッ!】オーソドックスな気合い

子供から大人まで多くの人が使っている一番オーソドックスな気合いです。無難なので空手に最適です。

バリエーションはエイヤ!があります。

【セイッ!】フルコンタクト系に多い

極真などのフルコンタクト空手でよく使われる気合いです。社会人やベテランの選手がよく使っています。子供でこの気合いを出している人はあまり見たことがありません。

バリエーションには、セイヤッ!があります。

【オー!アー!】大学生に多い

声を伸ばす気合いは大学生に多いです。特に女子選手でよく見られます。

組手試合では審判にポイントを取ってもらいやすくするためのアピールにもなります。

バリエーションは、ター!もあります

【ッシュ!】型の選手に多い

型を行うときに使う無声の気合いです。気合いには声を出す有声気合いと声を出さない無声気合いがあります。

型では2箇所の発声する箇所がありますが、それ以外でも無声の気合いを出しています。ッシュ!というのは呼吸音です。軽めの練習をしているときにも使います。

バリエーションは、ッホッ!があります。

私の気合いはこのタイプです。ッシュというよりも、ッフンに近いです。

【イエスッ!】超レアな気合い

過去に一度だけ聞いたことがあります。外国人選手の気合いが「イエスッ!」でした。

周りにいた子どもたちはすぐに真似していました。

バリエーションは「イエス!高須クリニック」でしょうか(笑)

まとめ

気合いを空手の関係について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

気合いを出すだけで、空手が上達するなんでウソみたいと思っていたかもしれませんが、なんとなく効果がありそうですよね。というか、かなり効果があります。

気合いを出しましょう!といっても恥ずかしがったりして声が出せなかったりもします。
(子どもたちはすぐに気合いを出してくれますが。)

はじめは小さな気合いでも、周りも声を出すことで少しづつ大きな気合いになってきます。

練習にも活気が出てくるのでぜひやってみてくださいね。

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