組手 練習方法

非接触で組手が上達するシャドー組手の練習方法

新型コロナウイルスの影響でまともに組手の練習ができていないと思うが、そんな中でも組手の上達が見込めるシャドー組手という練習方法を紹介する。

シャドー組手という練習方法を初めて聞く人も多いと思うが、それもそのはず。シャドー組手という言葉はつい3日前に俺が考えた練習名だからだ。

ただ、その効果は凄まじくシャドー組手を練習に取り入れることで、組手に必要なあらゆる要素を身につけることができると革新している。

しかもシャドー組手は非接触で練習することができるので、コロナ禍においても練習することができる。

組手練習に迷っている人は是非練習に取り入れてみてほしい。

シャドー組手とは

シャドー組手とは、新型コロナウイルス対策として考え出した非接触かつ一人でできる組手の練習方法だ。

もちろんコロナ禍だけでなく、通常の練習で取り入れてもOKだ。

シャドー組手の効果

シャドー組手を練習することで得られる効果には代表的なもので次の3つがある。

  • 反射神経が鍛えられる
  • 技のスピードが上がる
  • 集中力が増す

もちろん、これら以外にも組手に必要なスキルが総合的に鍛えられる。極端に言って組手練習は打ち込みとシャドー組手の2種類のみでも問題ないと言っても過言ではない。

シャドー組手の練習方法

それではシャドー組手の練習方法を教えよう。やり方はとってもかんたんなので、ぜひ練習に取り入れてほしい。

  1. 構える:組手の構えで構える。各自、自由に構えれば良い。
  2. その場でステップを踏む:スタート合図で、その場でステップを踏む。
  3. 合図に合わせて技を出す:指導者の合図に合わせて、決められた技を出す。

シャドー組手のやり方はこれだけ。メチャクチャ簡単なので、子供でもできる。

実際に俺が練習で取り入れている方法を紹介する。

オレ流のシャドー組手

実際に俺が練習で行っているシャドー組手の方法を紹介する。

これが絶対的に正しいというわけではなく、生徒のレベルに応じて柔軟に対応してくれればそれでいい。

1セット1分で行う

シャドー組手はダラダラと行ってはダメだ。

ダラダラとやってしまうと、集中力も切れてしまう。

集中力を継続して、質の高い練習をするとなると1分程度がいいだろう。組手試合が2〜3分ということを加味すると、1分は長過ぎることも短すぎることもない。

技は4種類

シャドー組手で出す技は次の4種類と決めている。

  1. 刻み突き
  2. 逆突き
  3. 切り替えて、刻み突き
  4. 切り替えて、逆突き

指導者が「イチッ!」といえば、その号令があった瞬間に刻み突きを出す。
「ニイッ!」の合図で、逆突き。

3、4、の切り替えとは、すぐに攻撃を出さずに、攻撃を捌いてから突くということだ。つまり後の先の練習だ。試合では、相手の攻撃を捌いてすぐに反撃という場面に出くわすことが多いので、3,4を取り入れることで組手に必要な動きを身につけることができる。

俺の道場では4種類と決めているが、生徒のレベルによってはもっと増やしても良い。蹴りやワンツーを加えてもいいだろう。

しかし、技の種類が多すぎると出す技が覚えられなくなるので、多すぎはダメだ。

合図は短くハッキリと大きな声で!

やってみるとわかるが、号令をかけるのは意外と難しい。

シャドー組手の号令で大切なことは、合図を短くハッキリと大きな声ですることだ。

生徒たちがステップを踏むと、足音で合図がかき消されてしまう。合図が聞こえないと、なんの技を出せばいいのか迷わせることになってしまう。

また、号令を短くすることも大切だ。「い〜ち〜」と間延びした号令では、生徒たちの緊張もなくなり、技も遅くなる。

「イチッ!」と短く出せば、気合いも入り技にも締まりが出る。

俺の場合、合図をするときは「イチッ!」ではなく「イッ!」と単音だけ出すことを意識している。その他の合図も同じで「ニッ!」「サッ!」「シッ!」のように出す。

指導者は生徒たちの練習の質を高めるように努力しなければならない。

シャドー組手は楽しみながらできる練習

新型コロナウイルスの対応でまともに組手練習ができない中、非接触でもできるシャドー組手の練習方法を紹介した。

シャドー組手は、反射神経や技のスピードなど組手で勝つために必要な能力をすべて鍛えることができる素晴らしい練習方法だ。

相手がいないから、生徒たちは必然的に自分自身と勝負することになる。

合図に対してすぐに反応できなかったり、目の前の相手よりも反応が遅れてしまうと、次こそは早くしようと自問自答する。生徒たちは自分と対話しながら楽しみながら練習することができる。

組手練習に迷ったり、マンネリ化しているならぜひこのシャドー組手を取り入れてみてほしい。

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