空手を含めて、柔道や剣道など武道系の習い事が流行っていますね。子供への習い事で日本の武道は未だ根強い人気を持っています。
素朴な疑問ですが、道場の運営ってどうなってるの?
空手や柔道などの武道系の習い事はそんなに高くないはずです。生徒もそんなにたくさんいないように感じます。
道場経営ってどうやって成り立っているのでしょうか?
空手を例に、武道系の道場経営の実態をご紹介します。
空手道場の経営シミュレーション
さっそく、空手道場の経営をシミュレーションしてみます。空手道場はどのように運営されているのでしょうか?
収入は生徒の月謝のみ
道場の収入の柱は生徒の月謝です。生徒のが多くなれば収入は増えるし、減ると収入が減って運営が大変になります。
武道系の道場の月謝は、その他の習い事と比較すると安いです。週に2回の練習で3,000円〜5,000円です。
極真会館などのフルコンタクト系の空手は、週に2回の練習で5,000円を超えることも珍しくありませんが、伝統派空手は比較的安めなはずです。
入会をしやすくするために兄弟割引、親子割引などの割引制度を用意している道場もあります。
[box class="pink_box" title="習い事の平均的な月謝"]
- 空手:3,000円〜4,000円(週2回)
- スイミング:5,000円〜8,000円(週1回)
- 英語:5,000円〜8,000円(週1回)
- ピアノ:8,000円〜10,000円(週1回)
参考元:保険マンモス株式会社
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スイミングや英語やピアノなどの子供に人気な習い事と比較すると、空手道場はかなり安く通いやすいことがわかります。
支出は所属団体への上納金と大会参加費だが、金額は小さい
空手道場はどこかの大きな団体に所属しています。
伝統派空手の道場ではほとんどは、全日本空手道連盟か日本空手協会のどちらかです。
団体に所属すると、所属している団体への上納金が必要になります。
その他の支出には、大会へ参加費や協賛金です。。
空手道場では年間4回程度の県大会や市民大会があります。その大会への協賛金が毎回1万円必要になります。
また、道場から選手を出場させるためには参加料も1,000円ほど必要。
空手道場の支出は本部への上納金と、大会協賛金がほとんどでそれ以外の支出はあまりありません。
道場が独自に開催している新年会や合宿があれば、その費用も支出となります。
先生への指導料は?
道場には先生がいます。先生が一人で指導している道場は珍しく、40代の先生が指導していることもあります。
道場によってはそういった先生への指導料を渡している場合もあります。
空手道場の経営は本当に難しいのか?
道場経営をシミュレーション
道場経営のシミュレーションはこちらの記事でご紹介しています。
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収入が80,000円に対して支出が42,000円。
空手道場は毎月38,000円の黒字です。
多くの道場はボランティアによって支えられている
空手道場の経営は38,000円の黒字と言う結果ですが、これには先生本人への指導料が含まれていません。
つまり、空手道場の先生は無償で空手を教えているという事になります。
え?本当と思うかもしれませんが、先生はほとんど無償です。
先生に指導料が出る空手道場の場合、仮に毎月3万円を指導料に当てた場合の先生の時給を考えてみると・・・
- 指導時間:週2回×2時間×4週間=16時間
- 時給:30,000円÷16時間=1,875円
時給が1,875円になります。家庭教師と同じくらい。
もちろん道場には先生は1人だけでなく、空手経験のながい大人も行うこともあります。
先生以外の大人が練習を指導する場合、完全なボランティアです。
その他に大会の時のコート係や新年会などのイベント時には保護者のお手伝いが必要不可欠。
つまり、空手道場の経営は多くのボランティアで支えられているということが言えます。
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関連記事:出張指導について
まとめ
いかがだったでしょうか。
空手道場の経営の実態をご紹介しました。
今回は空手を例にしましたが、多分柔道も剣道も同じだと思います。武道系の道場はたくさんのボランティアによって支えられています。
ただ、道場を開いている先生の多くは営利目的ではありません。
自分の好きな空手をたくさんの子供に教えたいという考えで開いているので、利益は関係ないのかもしれませんね。