カッコイイ上段回し蹴りって、憧れますよね。
でも、体は硬いし足を上げることは難しいと思って諦めていませんか?
柔軟体操をしているのに体が柔らかくならないのは、やり方が間違っている場合があります。
今回は空手で上段回し蹴りが出来るようになる正しい開脚ストレッチの方法をご紹介します。
正しいストレッチの方法とは?
ストレッチには正しい方法があります。
間違った方法でストレッチをしていれば、ストレッチ効果が薄れます。
ただ闇雲にストレッチをするのではなく正しいストレッチ方法を身に着けて、体を柔らかくしましょう。
ほぐす→ゆるめる→伸ばすの順番
ストレッチを始めるといきなり体を伸ばしていませんか?
これは間違っています。
ストレッチは筋肉を伸ばすので、急に体を伸ばすと筋肉痛や痛みを伴う場合があります。
ストレッチも運動なのです。
まずは、ストレッチをする部分の筋肉を十分に「ほぐす」ことが必要です。
指で押したり、手のひらでさすったりして筋肉を温めます。
ほぐしが終わったら、次は「ゆるめる」作業を行います。
元々100の柔らかさだったとしても、ストレッチ前は70くらいに落ちています。
その70を100に戻すことがゆるめる作業です。
ゆっくりと、体を伸ばしていきましょう。
体がゆるんだら、次にようやく「伸ばし」が始まります。
伸ばす作業では100の柔らかさを110にするようなイメージ。
体の柔軟性の上限値を上げる作業です。
ストレッチを行う中でも最も大切な作業。
ストレッチはこの「ほぐす」「ゆるめる」「のばす」を意識することが大切です。
[box class="green_box" title="正しいストレッチの方法"]
- ほぐす:固まった筋肉を柔らかくする
- ゆるめる:筋肉を最大限までゆるめる
- 伸ばす:柔軟性の上限をあげる
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息を吐いて伸ばす
ストレッチでは呼吸が大切。
「もう限界だ!」と思っていても、息をフーっと吐くとさらに伸ばすことが出来ます。
息を吸うことよりも吐くことを意識してください。
吐く時は、細く長く口から吐くように意識してください。
反動はつけずに伸ばす
ストレッチ中に、エイッエイッと反動をつけている人がいます。
これは危険なので絶対にしないでください。
先程書きましたが、伸ばす作業は体の柔らかさの最大値を上げる作業です。
エイッと反動をつけてしまえば、100の柔らかさが瞬間的に160とか180とかになってしまいます。
そうすると、筋肉に無理な力が加わって、筋肉を痛める事になってしまいます。
ストレッチで筋肉を伸ばす時は、ゆ〜っくりとジワ〜ッと伸ばすようにしてください。
伸び切ったところでフゥーッと7秒キープ
柔軟性の上限値を上げるためには、体を伸ばしきってその体勢で息を吐き7秒姿勢をキープすること。
ポイントは、息を吐き続けることとと姿勢を7秒キープすること。
じわ~っと筋肉が熱を帯びて体が暖かくなることが感じられるはず。
上段回し蹴りの方法
体が柔らかくなっても、上段回し蹴りの方法が間違っていたら正しく蹴ることが出来ません。
正しい回し蹴りの方法を確認しましょう。
膝を高く垂直に上げる
空手で蹴りをするときに最も大切なことは、膝を高く上げることです。
空手の蹴りの特徴は、その他の格闘技と比べて軌道がわからないことです。上段なのか中段なのか?回し蹴りなのか?前蹴りなのか?
軌道をわからなくしている理由は、蹴りの時に膝の高く上げてから蹴るからです。
膝を高くすることで、上段でも中段でも軌道を変えることが出来ます。
腰をひねれば、回し蹴りにもなるしそのままでも前蹴りになります。
もう一つの大切なポイントはまっすぐ膝を上げること。
膝を上げた瞬間に膝が寝ていては、きれいな上段回し蹴りができません。
また、膝を寝かすことで回転モーメントが大きくなり太ももや足の付根に大きな力が加わり、余計な力が入ってしまいます。
軸足を回転させて、腰をひねる
膝を高くまっすぐにあげたら、回し蹴りをほぼ出来たも同じ。
次は、軸足を回転させて腰をひねってください。
軸足のかかとを相手に向けるくらいに、クルッとしっかりまわすことができれば自然に腰が回ってきます。
足の裏の親指の付け根を意識して軸足を回しましょう。
膝から下は常に脱力
蹴る時に、どこに力を入れればいいですか?という質問を受けます。
答えは、どこにも力を入れないです。
足を上げた時に、膝から下が上手く脱力できていれば、軸足をまわすことで発生した遠心力で足が勝手に回ります。
逆に力が入っていると、キレイに足は回りません。
回し蹴りが上手く出来ないのは、力が入りすぎなのかもしれません。
回し蹴りが出来るとカッコイイ
上段回し蹴りは空手を習っている人にとって憧れです。
自分の頭の高さまで足が上がって、バシッと回し蹴りが出来ると嬉しいものです。
会社の同期や友達にもちょっとした自慢ができますよね(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?
上段回し蹴りをするための開脚ストレッチ方法と正しい回し蹴りの方法をご紹介しました。
ストレッチと一言で言っても、
- ほぐす
- ゆるめる
- のばす
3つの工程があります。
体の柔軟性の上限が上がる作業は「のばす」作業です。
この「のばす」作業の時に正しいやり方でストレッチを行えば、きっと柔軟性があがりきれいな回し蹴りが出来るようになります。
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