空手を習う子供たちにとって、昇級試験はとても大切なイベントです。
昇級試験で昇級すれば帯の色も変わります。
そんな大切なイベントである昇級試験が八百長かと思うようなやり方をやっているのが、石川県の日本空手協会です。
そもそも昇級試験とは?
生徒の空手レベルを確認し、認定する
空手の昇級試験とは、空手を習っている生徒のレベルを確認し級を認定する試験です。
受験者は何級の試験を受けるか事前に申込みます。
受ける級によって試験項目が変わってきますが、上級の試験の方が難しいです。
自分のレベルに応じて、級が付与されるのではなく試験に合格すれば昇級します。
[voice icon="https://ishikawakarate.info/wp-content/uploads/2017/11/icon.png" name="U-jin" type="r"]昇級試験があると生徒の目標になってやる気がアップするんだ[/voice]
内容は移動基本と約束組手と型
試験の内容は3つで、移動基本と約束組手と型で構成されます。
低い級の順番に試験を行い、最後は1級の受験者が受験します。
移動基本や、追い突きや前蹴りなどの基本的な技と、受けと突きの組み合わせ技を行います。
約束組手は、攻めと受けのふた手に分かれて決められた攻撃に対して、決められた受けと返し技を行います。
型は昇級試験の中心科目です。平安初段〜五段のいずれかを行います。
[voice icon="https://ishikawakarate.info/wp-content/uploads/2017/11/icon.png" name="U-jin" type="r"]昇級試験は基本動作が大切だぞ[/voice]
石川県の日本空手協会がやっている昇級試験の方法
日本空手協会が行っている昇級試験方法をご紹介します。
各道場ごとに少人数で行う
昇級試験はいつも通っている空手道場の生徒だけを集めて行います。
ポイントは、自分の道場の生徒だけ行っているということ。
基本的にはそれぞれの道場が個別に行っていますので、生徒数が少ない小さな道場はいくつかの道場と集まって実施するか、大きな道場の昇級試験に混ぜてもらったりしています。
昇級試験を受ける人数は多いところで30人程度です。
試験官は自分の先生とよその先生が行う
昇級試験の試験官は各道場の先生と別の道場から一名先生を派遣してもらって、2名体制で実施することが多いです。
いつも練習を見ている先生が実施するので、試験を実施する前に結果がわかっている可能性もあります。
試験を行う先生は日本空手協会の指導資格を持っています。
何が問題なのか?
日本空手協会石川県本部の昇級試験は道場単位で小規模に行っていることがわかりました。
それではこの方法では一体何が問題なのでしょうか?
他の道場の生徒のレベルがわからない
自分の道場だけで行っているので、よその道場で練習する生徒のレベルがわからなくなります。
先生の指導レベルはバラバラなので、1年でかなりのレベルまで上達できる道場もあれば、基本が身につかない道場もあってさまざまです。
昇級試験が道場単位でやっていれば自分がよその道場の生徒と比較してうまいのか、下手なのか確認することができません。
さらにいつもと同じメンバーで試験を行えば緊張感を高めることも難しいです。
試験をする意味自体なくなる
いつも指導をする先生が昇級試験を行うので、試験の実施意味がなくなってきます。
というのも、先生が日々の練習で生徒の動きを見ているので、この生徒は上達しているのか変わっていないのかなど日頃から十分理解できています。
先生であれば自分の生徒がカワイイので、できることなら昇級させたいという私情がでてきます。
そんな状態では昇級試験を実施する意味はあるのでしょうか?
「昇級試験を実施した」という事実はありますが、はたして・・・。
親が自分の子供の受験結果を採点するという状態。こんなやり方だったら合格率は100%ですよね。
[voice icon="https://ishikawakarate.info/wp-content/uploads/2017/11/icon.png" name="U-jin" type="r"]第三者に審査してもらったほうが正しい評価になるぞ[/voice]
先生が受験費用をネコババする金銭問題が多発
まさかと思うのですが実際に先生が受験費用をネコババすることがあったようです。
昇級試験を行えば、受験者数に応じて受験料の一部を総本部と県本部に納める必要があります。
受験料が5,000円として納める金額が2,000円位とすれば、20人受験すれば総収入は10万円で納める金額は4万円。手元に残るお金は6万円。
しかし、本部に報告するのも提出するのも道場の先生です。
本当は20人受験したのに10人と申告すれば、総収入は変わらないけど納める金額は2万円になって手元に残る金額は8万円になり、2万円も収入が増えます。
このスキームを使って、一部の道場の先生は懐にいれるお金を増やしたというトラブルが多発しました。
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それではこのトラブルはなぜ発覚したのでしょうか?
それは過少申告を過剰にやりすぎたからです。
毎回30人くらい昇級試験を受験する道場が今回は5人などというあからさまにおかしい数字を報告したからです。
そんな大幅な変化なんて、フツーは無いですよね(笑)
[voice icon="https://ishikawakarate.info/wp-content/uploads/2017/11/icon.png" name="U-jin" type="r"]お金で揉めると信頼関係が一気に崩れるぞ[/voice]
ベストな昇級試験の方法とは
どうすれば日本空手協会の石川県本部の昇級試験を良くすることが出来るのでしょうか。
試験結果に納得できて、金銭トラブルが発生しない方法はあるのでしょうか?
地区の道場が集まって実施
金沢地区や能登地区、小松地区など地区の道場が集まって昇級試験を実施することがベストです。
石川県の空手協会も以前は、地区で集まって行っていた方法に戻すことです。
この方法であれば、自分の空手レベルがその他の道場の生徒と比較することができるし、よその生徒と一緒に試験を受験することは緊張感を持って試験に望むことが出来ます。
それだけではなく、よその道場との交流にもなり友達の輪も広がってきます。
別の道場の先生に試験をしてもらう
昇級試験をする先生選びも大切です。
自分の生徒を高く評価してしまうのは人間として仕方のないことですが、試験の公平性を保てません。
それを防ぐためには、別の複数の先生に試験をしてもらうという方法がベスト。
この方法であれば、試験結果に私情が入ることなく公平に昇級試験を実施することが出来ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
日本空手協会の石川県本部の現在行っている昇級試験のやり方をご紹介しました。
小規模で昇級試験を行っているので、試験自体がブラックボックス化しています。
昇級試験がブラックボックス化した結果、受験費用のネコババによる金銭問題の発生や不透明な試験結果となってしまっています。
それらを是正するベストな方法は、地区ごとに集まって合同で昇級試験をすることです。
昇級試験を受ける大半は子供たちです。子供たちの将来を後押しするために今すぐにでも昇級試験の方法を変えるべきでしょう。
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