空手界も危険?ボクシング、アメフト、レスリング、相撲などスポーツ界の組織が腐る理由を考えてみた

空手のウワサ

空手界も危険?ボクシング、アメフト、レスリング、相撲などスポーツ界の組織が腐る理由を考えてみた

2018年7月31日

日本ボクシング協会の会長の件で、ニュースを賑わせています。

前に聞いたことがあるような話ばかりだと思ってしまいます。

ボクシングだけでなく、
過去には日大アメフトのタックル問題
レスリング協会のパワハラ問題
相撲協会の暴行問題
などなど、スポーツ界にはたくさんの闇が存在しているようです。

それでは、空手界はどうなのでしょうか?

はっきり言って、空手界にも似た問題は存在します!

この記事では、空手界の闇には詳しく触れませんが、
スポーツ界に闇が発生する理由を検証します。

空手界の闇についてい知りたい方は過去の記事を参考にしてください。

ちなみ空手界では連盟と協会がもめています



伝統空手には2つの大きな団体があります。

競技空手を追求する全日本空手道連盟と
武道空手を追求する日本空手協会

2つの団体間、除名、脱退など喧嘩が勃発しています。

全空連による恣意的ともいうべき除名処分に伴う日本空手協会の対応等について

 

この問題以外にも天皇杯についての争い
日本空手協会有志の会など
問題があるのです。

石川県にも同様の問題もあるウワサです。

関連記事:石川県内で全日本空手道連盟と日本空手協会の揉める原因とは

 

問題を静観している人間としては、
どちらも同じ空手なので、
空手普及のために尽力すべきと思っています。

ボクシング問題と同じで、権力の一極集中とそれを拒否する側の闘いがあるように感じます。

問題が起こる理由を検証

空手もそうですが、各スポーツ協会で不祥事や疑惑は
なぜこうも多発するのでしょうか?

その理由を空手の世界を見続けてきた私が解説します。



現役時代の先輩後輩の関係が続く

スポーツ団体は、組織運営者になっても
現役時代と同じ上下関係が継続します。

それが理由で、先輩の指示に逆らうことができず、
権力が集中してしまいます。

 

各スポーツの協会や運営団体の運営メンバーは
現役を引退した選手たちで構成されることがほとんどです。

実際、相撲協会の全員は元力士です。

これは空手にもアメフトにもボクシングだけでなく
全てのスポーツ団体に言えることだと思います。

特に格闘技などの個人種目のスポーツは上下関係が厳しく
先輩の存在は全体的なものです。

その関係は現役を引退しても変わることがないので、
組織運営側に回ったとしても、
先輩は一生先輩であり、後輩は一生後輩です。

このため、先輩は後輩に対して様々な要求をしやすくなります。

民主主義が通用しない

各スポーツ協会の会議は十分な話し合いが行われて、
多数決の原理のもと民主的に
物事が決定すると思っていませんか?

甘いです!

会議はたった数人の話し合いのみで決定されることが多いです。

例えば、石川県の空手協会を例に取ると
会議は基本3時間です。

偉い人から世間話が始まることおよそ1時間

この時点で参加者の半分の生気を吸い取ります。

議題は4つほど用意されていて、
ようやく1つ目の議題に入ったかと思えば、
「文章のてにおは」についての指摘が30分強

肝心の議題1の内容に入るまでに90分を消化してしまいます。

議題1について話し合われることおそよ80分

すでに会議時間3時間のうち、2時間50分が消化されています。

会議の会場の予約時間もあるので、会議時間の延長はできません。

残り10分で議題2と議題3について話し合わなければなりません。

もはや無理ゲー。

このあたりで世間話で生気を失った運営メンバーたちが息を吹き返します。

残り時間がなくなって、進行役が一言、

「残りは本部長たちとある程度決めて、
次回発表します。」

ええええ!

会議の意味ある???

 

更に追い打ちの一言!

「本日決まったことも、本部長たちと精査して確定します」

つまり、会議でみんなで決めたことが
会議後の本部長やその他の偉い人たちだけの
密会で覆される可能性があるということ。

こんなのはナシ!

むちゃくちゃです。

これは石川県の日本空手協会であった実話ですが、
まったく民主主義が通用しないのです。

 

おそらくその他のスポーツ団体や協会でも同じことが言えるのではないかと予想しています。

詳しい人がいたら教えてほしいです。



多くはボランティアなので、会議の短時間化を目指す

スポーツ団体の運営メンバーの大半はボランティアです。

平日は仕事をしている人が多いので、
会議は週末に開催されます。

団体運営に積極的な方ばかりではないので、
そのような消極的な人は、一応は会議には参加したものの、
「はやく終わらないかな」
と、心の中で思っています。

会議を早く終わらせる最高の方法は発言しないこと。

なるべく議論をせずに、
イエスマンに徹することがベストです。

その結果、会議の議題は十分に審議されることなく
多くのイエスマンを生み出すのです。

金銭処理が不透明

【金銭問題と派閥争い】石川県には空手家がいない?本当にあったドロドロ事件の噂
でも書きましたが、スポーツ団体は金銭問題が起こりやすいです。

いろんなスポーツ教室などは、
その競技を束ねる県や本部の組織に所属していて、
上納金を収める仕組みになっています。

空手について言えば、
各空手教室は空手協会や空手道連盟に所属しているので、
毎月1万円ほどの上納金が必要です。

その他、昇級試験などでは受験者数に応じて審査料を払い込むことが必要です。

毎月の上納金はしっかりと支払う必要がありますが、
昇級試験などは自己申告制です。

昇級試験に30名の受験者がいても、
10人と申告すれば20人の受験者の審査料を浮かせることができます。



悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません

この言葉はボクシングの村田諒太選手が自身のフェイスブックで
現在のボクシング協会を批判したコメントです。

スポーツをプレーしている選手たちには
なんの罪もありません。

一生懸命プレーしていても
運営団体が腐っていては
選手だけでなくそれを支える観客たちも
とても残念です。

オリンピックを機に、全てのスポーツ団体がクリーンになることを祈ります。

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