空手に筋肉は必要なのか

空手の技術

空手に筋肉は必要なのか?筋トレをせずに強くなる練習方法

2018年1月26日

こんにちは!U-jinです。

もう少し突きを早くしたいと思っていませんか?
もう少し腰を落としたいと思っていますよね?

 

空手をレベルアップするためには筋トレだ!

と思っていないでしょうか?

 

ちょっと待ってください。本当に筋トレって必要なのでしょうか?

確かに、筋トレをすれば体のパワーやスピードが上がりますが、本当に必要?

結論を言えば、空手に筋トレは不要です。

筋トレをせずに空手を強くなるための方法をご紹介。

筋トレで得られるものとは?

「結果にコミット!」でお馴染みのライザップのように世の中ではトレーニングジム施設がたくさんあります。

ジムに通っている人の目的やモチベーションは何なのでしょうか?

  • ダイエットや体型を変える
  • 健康管理
  • ストレス発散
  • 筋肉をつける

ジムに通っている人にインタビューするとおそらくこのような回答が返ってくるでしょう。

特に空手に限らず、運動をしている人はパフォーマンスを向上させるために、「筋肉をつける」ことを目的にジムに通っているはずです。


空手で必要な動きは?使う筋肉は?

そこで質問!

筋肉をつければ空手のパフォーマンスが上がるのでしょうか?

そりゃあ、筋肉はないよりもあったほうが良いのは当たり前。もやしっ子では、風に飛ばされてしまいます。

でも筋トレしてまで必要なのか?

空手で求められる動き

空手に必要な力の動きを刻み突きを例に考えます。
空手で刻み突きの間合いをさらに10センチ伸ばす刻み突きの具体的な突き方

[box class="glay_box" title="刻み突きの動作"]

  1. 相手に向かって飛び込む
  2. 突きを前に出す
  3. 引き手を引く
  4. 技が当たる瞬間に体を締める

[/box]

このようになります。

空手には相手に向かって飛び込む動作と突く動作を同時に素早く行います。

筋肉が必要になるのは、飛び込む瞬間と突きを出す瞬間です。

空手に必要な筋肉は背中と太もも

こちらの画像を見て下さい。空手家全員のあこがれであるブルース・リーです。

広背筋が異様に発達しているのがわかります。

広背筋とは、脇の下から腰骨に広がる大きな筋肉です。突きを出す時にはこの部分の筋肉をつかいます。

こちらは脊柱起立筋です。

ブルース・リーもよく発達しています。脊柱起立筋は体の姿勢を保つことに使います。




また、空手は下半身がとても大切です。

遠い間合いを一気に詰めるための瞬発力と、ドシッと腰を下ろすためにも下半身の強化は必須です。

強化練習などでいつもよりも負荷の高い練習をすると下半身全体が筋肉痛になることは、空手家として正しい結果です。

2017年に全日本空手道選手権大会を優勝した渡辺選手はかなりの筋肉があります。

渡邊大輔ってどんな空手選手?組手の特徴は?出身地は?

第45回全日本空手道選手権大会の組手の感想と振り返り


筋トレをせずに空手をレベルアップさせる練習方法とは?

空手に必要な筋肉は空手の練習で身につけるのが最も効率的。

筋トレは時間も掛かるしお金もかかります。間違った方法で筋トレをすれば、空手には必要のない余分な筋肉もついてしまって、パフォーマンスが下がることもあります。

筋トレをせずに空手練習で空手をレベルアップする方法をご紹介します。

移動基本で下半身を鍛える

空手で体を鍛えるために一番効果的な練習方法は移動基本です。

 

いつもよりも腰を5センチ下げて構えて下さい。

上半身の力は抜いて、太ももの裏側と腹筋を意識すること。

呼吸をしながらゆっくり動くこと。追い突き一回を5秒位で行います。この時、頭を上下させたり腰を回さずに同じ高さで常に正面を向いたまま動くこと。

ゆっくり動くことで全身の筋肉に負荷がかなり掛かるので

空手に必要な下半身の筋肉が刺激されます。

また、移動基本のフォームを調整することが出来るので無駄のないスムーズな動きを手に入れることができます。

移動基本では早く動くことも大切ですが、正しく無駄のない動きをすることがより大切です。

空手の移動基本は前足のつま先を固定すると早く動けますよ

柔軟体操で関節の可動域を広げる

空手には体の柔軟性は必要です。

体が柔らかくなければ、上段蹴りをすることもできません。
上段回し蹴りが出来る空手の開脚ストレッチ方法

 

筋肉がたくさんある人は体が硬いとよく言われますが、これはまったくの間違いです。

体の柔らかさは関節の可動域と関係があって筋肉とは関係ありません。

ただ、筋肉が付きすぎてそれが邪魔になって動きにくくなることはあります。

 

可動域が狭いと、技を出した時に痛みが起こりスムーズに技を出せなくなります。効果的に筋肉を使うためには十分に動かせる柔らかさが必要です。

ミット打ちで体の瞬発力を鍛える

極めとは技が相手に当たる瞬間に力を入れる「極め」が必要です。極めがあることで、突きの衝撃に自分が負けることなく相手に攻撃を当てることが出来るようになります。

ミット打ちをすることで、力の瞬間的に入れるタイミングと瞬発力を身につけることができます。

寸止めルールの伝統空手の練習でミット打ちをする理由とは?



それでも筋トレがしたい場合は?

空手を練習している人の中で、既にジムに通っている人もいると思います。

そんな方は、「瞬発力を鍛える」ことを意識してトレーニングをして下さい。

ジムにいくとベンチプレスなどのウエイトトレーニングをすると思います。

 

重い負荷でベンチプレスをすると、筋肉の最大パワーが上がります。今まで50キロしか持てなかったものが、60キロ持てるようにパワーアップします。

しかし、空手ではこのような最大パワーは必要ありません。

空手で必要な能力はスピードです。

ウエイトトレーニングをする時は瞬発力を鍛えることを意識して下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか?

空手に筋肉は必要か?と問われたならば、「必要」と答えます。

しかし、トレーニングジムで鍛える筋肉ではなく、日頃の練習で鍛えられる瞬発力のある筋肉が必要です。

筋肉にも戦車のようなパワー系と鞭のようなスピード系の2種類があります。

空手に必要な筋肉は鞭のようなスピードタイプ。空手のレベルアップのために筋トレの必要はないので、いつもやっている練習で自分に負荷をかけるようにして下さい。

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